長柄神社
葛木御歳(かつらぎみとし)神社から
2キロほど北北西へゆくと
長柄(ながら)神社
があります。
葛城御歳神社の参道の
延長線上にある神社
でもあるようですね。
姫の宮
高鴨(たかがも)神社の
「姫の宮(ひめのみや)」
ともいわるらしく
下照姫命(したてるひめ)
を祀るといいます。
ホツマツタヱでは
高鴨神社の祭神・
アチスキタカヒコネ
の妻といえば
シタテルオクラヒメ
(下照姫命・大倉姫命)
のことですから
ここは、
オクラヒメの宮だった
のかもしれません。
長柄比売神社
葛木御歳神社のことを
長柄比売(ながらひめ)神社
ともいうのだそうです。
葛城御歳神社に祀られる
高照姫命(たかてるひめ)
のことだとすれば
アチスキタカヒコネの妹・
タカテルヒメが暮らした地
でしょうか?
また、
葛木御歳神社の主祭神・
御歳神(みとしがみ)こと
天照大神の姉・ワカヒメ
のことだとすれば
オクラヒメ・タカテルヒメを
ワカヒメが訪ねたときに
「長居(ながゐ)」した地が
「長柄(ながえ)」なのかもしれません。
長柄氏
この地は、
長柄(ながら)氏や
長江(ながえ)氏の
発祥地ともいわれるようです。
この氏族は、
葛城氏の派生であるとか
カモ氏の氏神である
積羽八重事代主命
(つみはやえことしろぬし)
の子孫ともいうようです。
日本各地の
長柄という地名は
長柄氏に由来する
ものがおおいようですね
八方睨みの龍
本殿は
室町時代のつくられたもの
ともいわれるようです。
かつては、
丹塗りだったのでは
ないでしょうか?
また、屋根のうらには
見事な龍が描かれていました。
「八方睨みの龍」
というようですね。
葛城一言主神社
「姫の宮」は
葛城一言主神社の姫宮
という説もあるようです。
長柄の地における
カモ氏と葛城氏の
因果関係もみえてきそうです。
葛城氏の祖といわれる
葛城襲津彦(かつらぎのそつひこ)は
古事記では
『葛城長江曽都毘古』
となっていることから
長江(ながえ)が
長柄(ながえ)となり
長柄(ながら)になった
ともいうようですね。
天武天皇
日本書紀には
九月癸酉朔辛巳、幸于朝嬬、因以看大山位以下之馬於長柄杜、乃俾馬的射之。
日本書紀巻第廿九 天渟中原瀛眞人天皇 下 天武天皇
とありまして、
第40代・
天武(てんむ)天皇は
9年9月9日に
長柄社にたちよって
流鏑馬(やぶさめ)を
ご覧になった
と記されているようです。
辻
長柄神社の地は
風の森峠へつづく
葛城(かつらぎ)古道と
大和葛城山を
大阪平野へとぬける
水越(みずこし)峠
へつづく峠道が
交差する四ツ辻
になっていて
交通の要衝としても
栄えていたようですね。
いまでも
古式ゆかしい立派な家が
たちならぶ一画のようです。
境内の巨木や
裏手に流れる沢にも
心地の良いものを感じました。
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