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亀岡めぐり2 極楽寺

極楽寺の碑と寺門京都

極楽寺

出雲大神宮(いずもだいじんぐう)から
極楽寺(ごくらくじ)
へ向かいます。

かつて、
出雲大神宮にあった
神宮寺(じんぐうじ)

十一面観音菩薩像
(じゅういちめんかんのんぼさつぞう)
が祀られるお寺です。

神宮寺

飛鳥・奈良時代に
仏教が伝わってからは

神道と仏教がまじりあう
神仏習合(しんぶつしゅうごう)
の時代がつづいたのですが

そうしたなかで
神社に付属してつくられた
仏教寺院のことを


神宮寺(じんぐうじ)
といったようです。

これらは、明治時代の
神仏分離(しんぶつぶんり)
によってほとんどが
取り壊されてしまったのですが

極楽寺には、
出雲大神宮の神宮寺の
仏像が残っているというのです。

弁財天社

まずは、出雲大神宮の境内から
弁財天(べんざいてん)社が祀られる
神池にそって西へすすみます。

出雲大神宮の弁財天社の由緒

いまでは、
市杵島姫命(いちきしまひめ)
が祀られているようですが

もともとは、
弁財天(べんざいてん)
祀られていたのでしょう。

これも、
神仏習合の名残のようです。

出雲大神宮の神池の鯉

黒太夫社

西へのびる参道は
黒太夫(くろだゆう)社
へゆきあたります。

こちらは、
出雲大神宮の摂社だそうです。

黒太夫社の鳥居
黒太夫社の由緒

ここには、出雲大神宮の
氏子の祖先神を祀っている
ともいわれるらしく

本殿の参拝よりもさきに
こちらに参拝するのが
正しい順序なのだそうです。

吉祥山

黒太夫社から
北東に100メートルほど進むと

吉祥山(きっしょうざん)
極楽寺(ごくらくじ)


があります。

極楽寺の碑と寺門

浄土宗(じょうどしゅう)
の寺院であり

本尊は
阿弥陀如来坐像(あみだにょらいざぞう)
のようです。

極楽寺の由緒

また、
丹波七福神の6番札所
でもあるらしく

寿老人(じゅろうじん)
も祀るようです。

ただ、
山号も「吉祥」山ですし

山門のそばには
福禄寿(ふくろくじゅ)像
もありますから

なんともおおらかです。

極楽寺の寿老人像
福禄寿の像

十一面観音菩薩像

十一面観音菩薩像を
拝観させていただきました。

なお、拝観には
事前予約が必要だそうです。

ぼくも、前日ではありますが
電話にてご連絡させていただきました。

十一面観音菩薩像
十一面観音菩薩像

なんという、
お美しさでしょう。

そして、堂々たる
たたずまいでもあります。

十一面観音菩薩像

平安時代前期の木造りで
重要文化財だそうです。

千年ちかく前のものですから
その年月の深さ重さにも
あらためて驚かされます。

雨乞い神事のための仏像で
雨乞観音(あまごいかんのん)
ともいうそうですね。

十一面観音菩薩像

頭部の十一面は
すべて落ちてしまったようですね。

足元あるのものは
その名残なのでしょうか?

十一面観音菩薩像の台座
十一面観音菩薩像の頭部

この像は、出雲大神宮の
本地仏(ほんちぶつ)だといいます。

本地仏とは、

神道の神が
仏教の仏の姿であらわれる
というようなことですから

出雲大神宮の祭神・
大国主命(おおくにぬし)
あらわしているかもしれません。

けれども、
白山(はくさん)信仰では
白山の女神・
菊理姫(きくりひめ)は

十一面観音菩薩の姿で
あらわれたといいます。

十一面観音菩薩像

だとすれば、このお姿は
出雲大神宮に祀られる女神・
三穂津姫命(みほつひめ)
のお姿なのかもしれませんね。

十一面観音菩薩像

すっかり見惚れてしまい
しばらくぼんやりと眺めてしまいました。

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