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検証ほつまつたゑ132号 歌壇

検証ほつまつたゑ132号ホツマ歌壇検証ほつまつたゑ

ホツマ歌壇

ホツマツタヱの研究同人誌・
『検証ほつまつたゑ よみがえる縄文叙事詩』には

読者が投稿した「歌」が掲載される
「ホツマ歌壇」のコーナーがあります。

和歌・短歌・長歌・俳句・自由歌など
五七調であればよいそうです。

第132号(令和6年4月号)には
ぼくの歌も掲載されましたので

当ブログでも
紹介させていただきます。

検証ほつまつたゑ132号ホツマ歌壇

やま

今号のお題は『やま』で
「山」「やまと」「ふじ」
を詠みこむことだそうです。

天野川

天野川あまのがわ のぼりてみれば そらつ 大和国やまとのくにの けのからす

大阪府交野市には天野川が流れています。

奈良盆地と淀川を結ぶこの川は
天照大神の孫クシタマホノアカリが
遷都のさいに通ったルートだと考えられます。

奈良盆地にはいったクシタマホノアカリは
この地を「虚空満大和国そらみつやまとのくに」と名づけました。

けれども、遷都した翌朝に
斑鳩イカルガ(椋鳥)の地に烏が飛ぶのをみると

これを不吉として
都をさらに奈良盆地の南へ遷して
飛鳥アスカと名づけたといいます。

そんな場面を思い浮かべながら
天野川沿いを旅していたときの歌です。

この山の

このやまの すくいし みねたつ 埋室うつむろははは やましつむか

この山とは「九山コノヤマ」のことで
富士山のことをあらわしています。

天照大神の孫ニニキネは
后コノハナサクヤヒメと結ばれて
3つ子をもうけましたが

讒言ざんげんによって
離れ離れとなってしまいます。

コノハナサクヤヒメは3つ子ととにも
室屋にこもって火を放ちました。

このときに富士山頂にある
池に住まう竜が降りてきて
火は消しとめられ

コノハナサクヤヒメの
潔白が証明されたといいます。

こうした縁もあって
コノハナサクヤヒメはなくなると
富士山頂に埋葬されたようです。

富士山を祀る浅間大社の祭神が
コノハナサクヤヒメとなっているのは
このためであるようです。

八民らは

八民らは 声に大和の 日足りなり 灯火の苫屋に 良子孕みたや
やたみらはこゑにやまとのひたりなりたひのとまやにゑこはらみたや

前から読んでも後ろから読んでも
同じになるという回文の歌を
ホツマツタヱではまわうたといいます。

この国のひとびとは
歌を詠むという音声おんじょうによって
太古の神々とつながり
精神文化を培ってきました。

たとえ貧しい暮らしであっても
この国の教えが通っていれば
良い子が産まれてくる

この国の精神によって
良い子を育んでゆきたい

そうした願いを込めて
詠んだ歌です。

ヤマト辞む

ヤマト辞む 共寝酒折 妻と吾と マツリを重ね もとむ暇や
やまといむともねさかおりつまとあとまつりおかさねもとむいとまや

こちらも回り歌です。

ヤマトタケ(日本武尊)
を詠んでみました。

ヤマトタケは辞世の句である
熱田宣アツタノリを詠みあげると
熱田神として祀られることとなります。

のちの熱田神宮となる宮は
富士山の麓の酒折宮サカオリノミヤを模した宮であり

ヤマトタケの最期の后である
ミヤヅヒメが奉斎したといいます。

ヤマトタケは生前に
酒折宮を模した宮を築いて
ミヤヅヒメとともに暮らしたい
と願っていましたが

奇しくも、なくなったあとに
願いが叶えられたようです。

「マツリ」は「祭」だけでなく
「松」や「待つ」にも掛かっていて

あの世でミヤヅヒメを待つヤマトタケや
松のたもとに置かれていた剣も意味します。

あしびきの

あしびきの 山吹やまぶきはな 手向たむけたり うたいたのしむ タケきひとへと

こちらは未掲載の歌です。

「あしびきの」という歌枕をつかって
「やま」を詠んでみました。

ホツマツタヱでは
イサナギの「あしびき」によって
この国が「やまと」になったことから
歌枕ができたといいます。

おなじく、ヤマトタケも
最期は「足を引き」ながら
「大和」へ向かっていたといいます。

また「山吹」の花は
ヤマトタケが立ち向かった
伊吹山イブキヤマ」にも掛かっています。

ヤマトタケの墓所といわれる
能褒野ノボノの陵に

ヤマトタケの統治を思って
山吹の花を捧げたという歌です。

ヤマトタケは熱田宣でも
「生まれ楽しむ」と詠んでいることから
「楽しむ」の語句を入れてみました。


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