六甲山神社
六甲山(ろっこうさん)山頂の
800メートルほど北東に
六甲山(ろっこうさん)神社
があります。
またの名を
六甲山(むこやま)神社
ともいうようです。
![六甲山神社の鳥居 白山の宮](https://navihico.com/wp-content/uploads/2022/10/shrine-gate-img2.jpg)
菊理媛命
北陸地方にそびえる
白山(はくさん)の女神・
菊理媛命(きくりひめ)
を祀ることから
白山の宮(しらやまのみや)
ともいうようですね。
![六甲山神社の白山姫観音](https://navihico.com/wp-content/uploads/2022/10/kanon-statue-768x1024.jpg)
ホツマツタヱでは
イサナギの姉といわれ
天照大神からすると
叔母にあたるようです。
夫・ヤソキネとともに
白山(はくさん・しらやま)にて
北陸地方を治めたことから
白山姫(シラヤマヒメ)
ともいうようですね。
全国の
白山(はくさん・しらやま)神社の
祭神でもあります。
![六甲山神社の鳥居 白山神社](https://navihico.com/wp-content/uploads/2022/10/shrine-gate-img1-768x1024.jpg)
天照大神の姉・
丹生都比売(にうつひめ)[わかひめ]
天照大神の后・
瀬織津姫(せおりつひめ)
とならんで
霊験あらたかな女神さまです。
廣田神社の末社
目神山(めがみやま)より
南へ2キロほどゆくと
廣田(ひろた)神社
があるのですが
六甲山の全域は、かつて
廣田神社の社領だったといいます。
ですから、
山頂にもほどちかい
六甲山神社は
廣田神社の
奥宮(おくみや)ともいわれ
現在では、
廣田神社の末社
となっているようです。
![六甲山神社のご由緒](https://navihico.com/wp-content/uploads/2022/10/shrine-info.jpg)
向津媛命
廣田神社の祭神は
撞賢木厳之御魂天疎向津媛命
(つきさかきいつのみたまあまさかるむかつひめ)
といいますが
すこし長いので
向津媛命(むかつひめ)
としてみます。
この女神さまが祀られることから
六甲山はかつて
向津峰(むかつみね)
といっていたようですね。
![六甲山神社の鳥居 拝殿](https://navihico.com/wp-content/uploads/2022/10/shrine-gate-img3.jpg)
六甲山の由来
向津峰から
向山(むこうやま)
ともいわれ
これが転じて
六甲山(むこやま)
となったようです。
それが、やがて
六甲山(ろっこうさん)
とよばれるようになった
というのが
六甲山の由来のようです。
「六甲」の字は
「6つの甲(かぶと)を埋めた」
という伝承からきているといいます。
石の宝殿
本殿は
石の宝殿(いしのほうでん)
といわれる
石でできた祠のようです。
![六甲山神社の石宝殿](https://navihico.com/wp-content/uploads/2022/10/main-shrine-img1.jpg)
これは、ふもとの
越木岩(こしきいわ)神社の
氏子(うじこ)から
江戸時代に奉納された
といわれているようです。
![六甲山神社の石宝殿](https://navihico.com/wp-content/uploads/2022/10/main-shrine-img2.jpg)
石の宝殿の奥には
六甲山大権現が
祀られているらしく
もともとは
六甲山大権現こと
向津媛命が祀られていた
ようですね。
そこへ、のちに
白山信仰が入りこんで
白山の宮というようになり
白山の女神である
菊理媛命が祀られたようです。
白水不動
拝殿の真向かいの鳥居から
さらに奥へとつづく山道を
すすんでゆくと
道が二手にわかれています。
ここで、
斜面をくだる道を選ぶと
白水不動という
お不動さんに行き当たりました。
![六甲山石宝殿 白水不動](https://navihico.com/wp-content/uploads/2022/10/small-waterfall-768x1024.jpg)
湧き水らしきものが
パイプから小さな滝となって
流れでています。
人を寄せつけない場所にあり
厳かな雰囲気もありますので
お不動様も、どこか
すこし寂しそうでした。
すこしばかりお水をいただき
休ませていただきます。
木々にかこまれたここは
静かで居心地もよく
居るだけで旅の疲れも
回復しそうでした。
六甲山神社は
雨乞いの地でもあった
そうですから
水場とお不動さんが
祀られているのでしょうか?
豊徳大神の磐座
わかれ道までひき返して
直進する道を選ぶと
巨大な磐座(いわくら)に
行き当たりました。
![六甲山神社の磐座](https://navihico.com/wp-content/uploads/2022/10/worship-rock-img1.jpg)
この磐座は
豊徳大神(ほうとくおおかみ)
とよばれているようです。
東西にそれぞれ
巨大な岩が祀られています。
穴の開いたほうが
陰石(いんせき)で
日の当たるほうが
陽石(ようせき)でしょうか?
![六甲山神社の磐座](https://navihico.com/wp-content/uploads/2022/10/worship-rock-img3.jpg)
足の踏み場もすくなく
いかにも祭祀場という
趣があります。
この迫力と、澄んだ空気を
ぞんぶんに堪能しました。
もしかすると、
石の宝殿というのは
石の祠のことではなく
磐座そのものを祠としていた
という意味ではないでしょうか?
![六甲山神社の磐座](https://navihico.com/wp-content/uploads/2022/10/worship-rock-img2-768x1024.jpg)
雨乞いの儀式も
ここでおこなわれていた
のでしょうか?
瀬織津姫
ホツマツタヱによれば
天照大神の正室となった
瀬織津姫(せおりつひめ)は
天照大神と
向かい合うことができる存在
ということから
ムカツヒメ(向津媛)
ともいわれていたようです。
つまり、
廣田神社に祀られているのも
向津媛命=瀬織津姫であり
六甲山神社に祀られているのも
菊理媛命=六甲大明神=向津媛命=瀬織津姫
となるようですね。
瀬織津姫さまが
晩年を過ごした地にこうして
瀬織津姫さまが祀られている
ということのようですね。
![六甲山の樹々](https://navihico.com/wp-content/uploads/2022/10/mountain-trees.jpg)
さらに、六甲山には
瀬織津姫さまの御霊が眠る
六甲比命(ろっこうひめ)神社
があるといいます。
つづいては、そちらに
向かいたいと思います。
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