北近江めぐり１　竹生島

竹生島

日本最古にして最大の湖
琵琶湖（びわこ）の北に

竹生島（ちくぶしま）
というちいさな島があります。

都久夫須麻神社

竹生島には、竹生島神社こと
都久夫須麻（つくぶすま）神社
が祀られていて

霊験あらたかな
龍神さまが棲むといわれるようです。

三大弁財天

神奈川県の
江島（えのしま）神社

広島県の
厳島（いつくしま）神社
にならんで

日本三大弁財天
（にほんさんだいべんざいてん）
のひとつといわれ

福岡にある
宗像（むなかた）大社の
祭神で三女神のひとり

市杵島比売命（いちきしまひめ）
さまが祀られています。

琵琶湖

竹生島へゆくには
船しかありません。

観光客は
長浜港や今津港から
汽船観光船に乗り込んで

琵琶湖を楽しんでからの
上陸となります。

琵琶湖というのは
神社めぐりや古代史には
欠かせない存在です。

日本一大きいだけでなく
日本一古いという
古代湖（こだいこ）でもあり

およそ４４０万年前に
できたといわれるようです。

その古さは、
世界でも３番目に古いといいます。

近江

さらにこの地域の
「近江（おうみ）」という名称も
琵琶湖から来ているそうです。

淡水の大きな湖から
「淡海(あわうみ)」
といっていたのが

しだいに
近江(おうみ)になった
といわれるようですね。

近江国風土記

『近江国風土記（おうみのくにふどき）』
によれば

伊吹山（いぶきやま）
の神さまと

浅井岳（あざいたけ）
［現：金糞岳（かなくそだけ・きんぷんだけ）］
の神さまが

たがいに高さを競い合ったところ
浅井岳が一夜にして背を伸ばしたので

伊吹山の神さまが怒って
浅井岳の神さまを斬ったといいます。

浅井岳の神さまは、女神さまで
斬られた首が竹生島になった
というようです。

浅井比売命

都久夫須麻神社には
祭神の市杵島姫命とともに

浅井比売命（あざいひめのみこと）
が産土神として祀られています。

産土神（うぶすながみ）とは、ここでは
土地の神さま、地主神といったところでしょうか。

姫神さまの首かどうかはわかりませんが
竹生島は花崗岩（かこうがん）の
一枚岩でできているといいます。

市杵島比売命

その後、第３８代・
天智（てんじ）天皇の夢枕に
天照大神があらわれて

竹生島は
弁財天の聖地なので
祀りなさいというので

西暦７３０年ごろ
弁財天が祀られることに
なったようです。

これが、いまの祭神の
市杵島比売命（いちきしまひめ）
となったようです。

宇賀福神

またもう１柱、
宇賀福神（うがふくじん）
という神さまも祀られています。

宇賀神とは、
頭は人間（老翁や女性）で
身体は龍（蛇）という姿の
謎の神さまだといいます。

その宇賀神が
弁財天の頭に乗るなどして
弁財天と習合したものが

宇賀弁財天（うがべんざいてん）
であり、

これが神社の祭神として
宇賀福神（うがふくじん）
になったようですね。

龍神

竹生島は
龍神（りゅうじん）の聖地
とてしても知られますから

宇賀福神は
琵琶湖を守る水の神の化身
といったところでしょうか？

帰りの船から撮った
竹生島にかかる雲が

なんだか、巨大な
龍神さまのように見えて

記憶にのこる
うれしい１枚になりました。

竹生島には龍神さまが
いらっしゃるからなのか

島内ではたくさんの
トカゲと出会いました。

空海

写真の左にみえる庵は
弘法大師・空海（くうかい）
が修行したという明星跡です。

神社めぐりをしていると
どこにでもあらわれる空海さん。

やはり日本の神様とも
とても縁の深いかただと思われます。

とても居心地の良い島で
帰りたくなくなってしまいます。

2時間半ほどぐるぐると
島中をまわっていました。
　

北近江めぐり２　へ　つづく

北近江めぐり２　多賀大社

天照大神のご両親を祀る多賀大社です。ホツマツタヱによればここは、父・イサナギと母・イサナミが暮らした地のようです。

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