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晴明神社と上賀茂神社

晴明神社の鳥居京都

晴明神社

漫画「陰陽師」を勧められて
すっかりはまってしまいました。

陰陽道(おんみょうどう)
によって祈祷・占術などを
おこなったかたがたを

陰陽師(おんみょうじ)
というのですが、なかでも

平安時代に活躍した、陰陽師・
安倍晴明(あべのせいめい)
を描いている漫画です。

そこで、京都の
安倍晴明の屋敷跡に建つという

晴明(せいめい)神社
へやってきました。

漫画で読んだイメージとおりに
摩訶不思議な神社でした。

晴明神社の鳥居

神社というより、むしろ
安倍晴明をたたえる
テーマパークのようです。

けれども、
そこにある空気感や雰囲気は

視えない「何か」が
悪戯っぽく笑っている
そんな気がしました。

もしかすると、漫画のように
「呪」を巡らせているのかもしれませんね。

晴明神社のご由緒

白峰神社

晴明神社のちかくに
白峯神宮(しらみねじんぐう)
がありました。

第75代・
崇徳(すとく)天皇

第47代・
淳仁(じゅんにん)天皇

をお祀りしているようです。

白峰神社の由緒

もとは
「飛鳥井家(あすかいけ)」
の邸宅地跡らしく

先祖代々お祀りしてきた
「精大明神(せいだいみょうじん)」という

「毬(まり)」の神様がいらっしゃるそうです。

ですから、
蹴鞠(けまり)の聖地
となっているらしく

いまでは日本サッカー協会をはじめ
各種スポーツと関わりが深く

ワールドカップがはじまったこともあり
境内はサッカー一色というくらい
盛り上がっていました。

やっぱり神社は面白いですね。

こうして一社一社、
特色や由緒があるものです。

上賀茂神社(賀茂別雷神社)

白峰神宮からバスで北上して
上賀茂神社(かみがもじんじゃ)
へやってきました。

こちらも見どころが満載です。

上賀茂神社の社号碑

二の鳥居を入ってすぐの
立砂(たてすな)は、まるで
2つのピラミッドのようです。

境内を流れる
御手洗川(みたらしがわ)
御物忌川(おものいがわ)

その配置も、豊かな水の流れも
象徴的かつ清冽なもので
心が洗われるようでした。

実際に手をひたすと、
頭痛がすうと引いてゆきました。

朱塗りの楼門や玉橋も美しく
白い玉砂利とのコントラストも
すごく意味深です。

本殿の北北西にみえる山は
神山(こうやま)といい

上賀茂神社の神様が降臨した
神聖な山
だといいます。

どこをとっても、
好奇心をくすぐるものばかりです。

梶田社

くわえて、境内の
川尾(かわお)社には
罔象女神(ミズハノメ)さま

梶田(かじた)社には
瀬織津姫神(セオリツヒメ)さま
がそれぞれ祀られていました。

この2柱の神は、一説には
同一神などともいわれますが

『ホツマツタヱ』ではどちらも
重要な神さまです。

『ホツマツタヱ』では、
天照大神は男神であり

子を産むために
12人の側室(妃)がいた
といいます。

12人いたという側室のなかで
正妻となって世継ぎを生んだのが

瀬織津姫(せおりつひめ)
だといいます。

丹生都比売(にうつひめ)
天照大神のお姉さん

瀬織津姫は
天照大神のお后さま

これを覚えておくだけでも
神社めぐりはさらに楽しくなります。

二葉姫稲荷神社

境内の裏手に回ると
二葉姫稲荷(ふたばひめいなり)神社
へ登る階段がありました。

上賀茂神社の二葉姫稲荷神社

鬼門(北東)には、
地主神としてお稲荷さまが祀られる

ことがおおいようです。

鬼門を守る神さまですから
やはりそのお力も強いように思います。

二葉姫稲荷神社は
岩肌が剥きだしになった窪みに

龍神さまや
金刀比羅(ことひら・こんぴら)さま
ともどもに祀られていました。

天之斑駒神社

ほかに、
天之斑駒(あめのふちこま)神社
の祠もありました。

天之斑駒といえば、
天照大神の弟・
素戔嗚尊(すさのを・ソサノヲ)さまに

生皮を剥がれて
機織り部屋に投げ込まれた馬です。

川、機織、瀬織津姫、馬……
なにかありそうなキーワードばかりです。

祠の並びには磐座まであって、
厳かで張りつめた空気が充満していました。

二葉葵

二葉姫稲荷神社は
土地神さまでもあるのでしょう。

上賀茂神社のご神紋は
二葉葵(ふたばあおい)ですが

二葉姫稲荷の神紋は、
二葉葵に花まで咲いている
珍しいものでした。

謎は深まるばかりですが、
こうして心の隅にとどめておくと

そのうち氷が解けるように
ふとわかったりする
ひらめきがおりてくる

そんなことを期待して
今回の神社めぐりを終えました。

晴明神社と上賀茂神社 ~終~

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