ホツマ歌壇
ホツマツタヱの研究同人誌・
『検証ほつまつたゑ よみがえる縄文叙事詩』には
読者が投稿した「歌」が掲載される
「ホツマ歌壇」のコーナーがあります。
和歌・短歌・長歌・俳句・自由歌など
五七調であればよいそうです。
第140号(令和7年8月号)には
ぼくの歌も掲載されましたので
当ブログでも
紹介させていただきます。
本歌取り
今号のお題は
『本歌取り』です。
これは和歌の作成技法のひとつで
よく知られている歌を
「本歌」として
そこから
1句 もしくは 2句を
取り入れて歌を作る
という方法です。
今回の本歌は
こちらの歌です。
天が下 和して巡る 日月こそ 晴れて明るき 民の父母なり
(あめがした やわしてめぐる ひつきこそ はれてあかるき たみのたらなり)
ここから
1句もしくは2句を
取ってゆきます。
花々お
花々お やわして巡る 南風 晴れて明るき ひまわりの種
本歌より
「和して巡る」「晴れて明るき」
の2句を同じ位置で取りました。
夏らしくとびきり明るい歌にしてみました。
本歌は天照大神が詠んだ歌ですので
こちらの歌もとにかく明るくしたいと思い
「南」や「花」など
ホツマツタヱ的にも明るい言葉を入れつつ
「ひまわり(向日葵)」で
日に向かう、日の周りをまわるの
意味を詠みこんで
天照大神を称える歌としています。
ひまわりの種は
日の光を目いっぱいに浴びて育ちます。
また弟ソサノヲ(ハナキネ)にとっても
この歌がずっと響いていたからこそ
のちに出雲を建国することができましたから
この歌が
種のように心のなかに残っていて
のちに花開いたという意味でもあります。
晴れやらん
晴れやらん 民の父母なる 願ひには 雨がしたにも 照る教ゑかな
本歌より
「天が下」「民の父母なり」
の2句を別の位置で取りました。
混迷の時代にあっても
御祖の教えやトの教えは
ひとびとの間に
通っているという歌です。
暗い世のなかでは
素晴らしい治政者による
救いを望んでしまいます。
ですが国というのは
ひとりひとりの暮らしによって
築かれているものです。
その暮らしを支えている
日本の精神文化とは
太古の神々の
ひとびとを想う教えが
受けつがれているものだと
ホツマツタヱから
読み取ることができます。
天の日継ぎ
天の日継ぎ 憂ひ晴らして 鴨をこぐ 妻のみやびお やわし巡るや
本歌より
「和して巡る」「日月こそ」
の2句を変形して取りました。
ですので、厳密にいえば
本歌取りとはいえない歌ですね。
天照大神の孫のニニキネは
コノハナサクヤヒメとの間に
生まれた三つ子が
本当に自分の子であるのかと
疑いを持ってしまいました。
コノハナサクヤヒメはそこで
室に籠って火を放ち
そこから無事に生還することで
身の潔白を証明したといいます。
ニニキネはすぐに
鴨船を漕いでヒメのもとに駆けつけ
歌を詠って陳謝することで
ふたたび仲を取り戻すことが
できたといいますが
そんなニニキネさまのお姿を
歌に詠んでみました。
渡し亀
渡し亀 逢ひ月こその 罪咎と 水の底来つ 氷雨が下わ
わたしがめあひつきこそのつみとがとみつのそこきつひあめがしたわ
本歌より
「天が下」「日月こそ」
の2句を取りつつ
回り歌(回文の歌)
で詠んでみました。
7月の別称に
愛逢月(めであいつき)
とあるですが
これは
七夕伝承によるものです。
天の川をはさむおふたりの
あいだを取り持つ
渡し亀(舟)がいても
いいのになと思いました。
おふたりが
年に一度しか会えないのには
理由があるようですが
渡し亀のほうも
ほかの時期には
水底で休んでいる
というような歌ですね。
すこしばかり
カナサキ翁(住吉大神)や
ソコツツヲ(底筒男)
にも掛けてありまして
ワカヒメとオモイカネのこと
とも取れるかもしれません。
未掲載歌
このほかにも
未掲載となった投稿歌があります。
こちらに載せて
往生させようと思います。
橘山の
橘山の 御池にのぞむ 日月こそ 鏡の教ゑ 民の父母なり
本歌より
「日月こそ」「民の父母なり」
の2句を同じ位置で取りました。
イサナギとイサナミは
世継ぎの男児を願って
富士山(原見山・橘山)の頂で
儀式を行ったといいます。
富士山頂には
かつて池があり
おふたりは
左の眼を洗っては
日の霊に祈り
右の眼を洗っては
月の霊に祈り
さらに真澄鏡によって
日月の霊を集めていたようです。
こうしたことがのちに
みずからを鑑みることを説く
天照大神の「鏡」の教えに
繋がったのでしょう
という歌です。
(おわり)
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