オンライン講座
ホツマツタヱの
オンライン講座をはじめています。
遠方にお住いのかたでも
じっくりと楽しく学べる時間を
作ってゆけたらと思っております。

講座が2時間
質疑応答が1時間
という流れです。
イサナギとイサナミ
第7回は
『イサナギとイサナミ』
という題でお話をしました。

天照大神のご両親である
イサナギ(伊弉諾・伊邪那岐)
イサナミ(伊弉冉・伊邪那美)
についての解説です。

このかたが即位するには
どのような経緯があったのか
このかたが子を産むことには
どのような意味があったのか
このかたがたはいったい
なにを成したのか
などをじっくりと
掘り下げてゆきました。

事跡
まずはじめに
ざっくりとお二人の事跡を
まとめてゆきました。

仲人の縁結びにより
結婚したおふたりは
7代目の天神(アマカミ)
として即位いたします。
そうして全国を巡りながら
諸国を治めました。
そうするうちに
天照大神など世継ぎ子が
誕生してゆきます。
紀州(紀伊半島)の
開拓のさいに
山焼きの火にまかれて
妻イサナミはなくなります。
夫イサナギは悲しみのあまり
黄泉の境まで追いかけて
再会を果たすのですが
イサナミに追い返されてしまい
永遠の別離となりました。
残されたイサナギは
ひとりで奮起して
水耕栽培をひらめくと
さらに豊かな国へと導き
国の名も
ヤマト(大和)としてゆきます。
本家と分家
天神(アマカミ)というのは
君主の尊称であり
本家である
「ト」の尊の末裔が
継いできたのですが
6代目で
本家が途絶えてしまい
分家同士を結び合わせて
なんとか7代目を継がせた
というのが
イサナギ・イサナミでした。

ですから
イサナギとイサナミは
遠い親戚同士ということです。
イサナギは
北陸地方の産まれであり
姉には
シラヤマヒメ(白山姫)
[菊理媛]がいます。

イサナミは
東北地方の産まれであり
父親は豊受大神です。
豊受大神といえば
外宮のご祭神でもある
立派なかたですね。

ですから、分家とはいえ
名家のものを結び合わせた
ということです。
けれども、おふたりのご関係は
順風満帆だったわけではありません。
天神を継ぐには
夫婦でなければならないのですが
仲人をたてて
結び合わせようとしたところ
はじめは断られていたといいます。

今回もこのように
原文をもちいながら
解説してゆきました。
また今回もたくさん
AI画像に協力してもらいました。

アワウタ
こうして結ばれたおふたりは
世継ぎを得るために
さまざまな儀式を行ってゆきます。
そのなかのひとつに
嫁ぎ法(トツギノリ)
というものがあり
天(ア)のアワウタ
といわれる出会いの歌を
詠み交わしたといいます。

さらにひとびとには
地(ワ)のアワウタ
という歌をひろめて
言葉(共通言語)を
整えていったといいます。
アカハナマ イキヒニミウク
フヌムエケ ヘネメオコホノ
モトロソヨ ヲテレセヱツル
スユンチリ シヰタラサヤワ
こちらが
「地のアワウタ」です。
48音の言葉を
過不足なくならべたもので
「いろは歌」のように
なっています。
富士山
こうして天地を整えていると
いよいよ世継ぎが産まれました。
おふたりが富士山へ登り
儀式をくり返していると
瑞兆がありまして
イサナミが身籠ったのです。

そうして産まれたのが
天照大神という
男の神さまです。

一般的に天照大神といえば
女神とされていますが
ホツマツタヱでは
男神です。
世継ぎは男であるというのは
古代から一緒なんですね。
カグツチ
つづけておふたりは
ツキヨミ、ソサノヲと
御子を産んでゆくのですが
ソサノヲのほうは
産まれついて荒れた性格で
問題ばかり起こしてしまいます。
しかしそれも
母イサナミの隈(厄)が
降りたものだとして
イサナミはソサノヲとともに
山奥に籠ってしまいます。
このとき山焼きにより
農地を広げようとしたのですが
イサナミは火にまきこまれて
なくなってしまいます。
山焼きは
火を扱う専門集団により
行われていたようですが
彼らのことを
カグツチといっていたのだろう
と考えられます。

また、ぼくとしては
このカグツチという存在こそ
本家「ト」の血を継ぐものであり
イサナミとの間にソサノヲという
不義の子をなしたのでは?
と考えております。
こちらは第6回講座の
『ソサノヲとその一族』で
解説してみました。

黄泉の境
イサナギは
妻イサナミを追いかけて
カミユキ(神往き)
という謎の行いをすると
生と死のはざまの世界らしき
黄泉(ヨモツ)の境(サカ)
まで訪ねてゆきます。
そこでイサナミの御霊と
再会を果たしました。

しかし、イサナミは
またわたしに恥をかかせるのですかと
イサナギを追い返してしまうのです。
まあ、これも
天神(アマカミ)であるイサナギが
ここへ来てはいけないという
警告もあったのだろうとは思われます。
シコメという存在に追われて
イサナギは思わず
桃の実を投げたといいます。
これにより
シコメが退いたので
桃の名を称えて
オフカンツミ(大神つ実)
と名づけたといわれます。

けれども、桃といえば
ホツマツタヱでは
婚姻関係の象徴ですから
これは
婚姻関係の破棄を意味する
行為であり
ふたりの別離により
シコメが追う必要もなくなった
と考えられます。
そこでふたりは
こんな別れの言葉を
交わしたといいます。

歌枕
黄泉の境から
帰ってきたイサナギは
禊をおこないました。
妻イサナミの前から
「足退き(アシヒキ)」帰った
という心の弱さを
禊によって清めて
「悪し引き(アシヒキ)」
することで乗りこえようと
したようですね。

さらにイサナギは
筑紫(九州)でも禊を行うと
水辺の葦を引きぬいて
水田にかえるという
「葦引き(アシヒキ)」によって
稲の水耕栽培を
はじめたといいます。
これにより
食糧が安定して国が豊かになり
弥栄なる
真実の教えが通った国
ということで
大和(ヤマト)
というようになりました。

心暗い
「アシヒキ」がのちに
明るい未来の
「ヤマト」に繋がった
ことから
「アシヒキ」は「ヤマ」に通じる
枕詞となったようです。
多賀と熊野
イサナギはこののち
琵琶湖の東岸のあたりで
天照大神の御子
オシホミミを養育したあと
最期のときは
淡路島で迎えたといいます。
けれども、その御霊は
ふたたび琵琶湖の東岸にもどり
多賀(タガ)の神
として称えられたようです。

イサナミのほうは
天照大神の御子である
クマノクスヒが奉斎して
熊野(クマノ)神
として称えられました。
生きているものに寄りそう
多賀の神と
なくなったものに寄りそう
熊野神という
対比でもあるようですね。

質疑応答
講座の後は
質疑応答の時間です。

今回の講座は
『検証ほつまつたゑ』で
連載させていただいている
イサナギ・イサナミを描いた
小説「おふかんつ実」の
総まとめのようでもありました。

小説を書くなかで
たくさんの気づきや
発見がありましたので
そうした視点からみればより
イサナギ・イサナミという存在を
より身近に感じていただけるのではと
思いました。
また、今回から
スライドを振り返りながら
解説の足りなかった部分を
おさらいする時間も設けております。
今回もとてもとても楽しく
お話をさせていただきました!
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