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検証ほつまつたゑ116号 ソサノヲ転生考

検証ほつまつたゑ116 号検証ほつまつたゑ

検証ほつまつたゑ

ホツマツタヱ研究の専門同人誌・
『検証ほつまつたゑ よみがえる縄文叙事詩』
第116号(令和3年8月号)に
記事を掲載していただきました!

検証ほつまつたゑ116号

ありがとうございます!
とてもとてもうれしいです!

今回も、
すこし手をくわえたものを
こちらに全文掲載します。

尾張とヤマトタケ ~ソサノヲ転生考~

平安時代の
熱田(あつた)神宮には
こんな由緒書があったといいます。

神がかった倭姫(やまとひめ)は
ヤマトタケ(日本武尊)に
神剣を渡すとき

「おまえの前世はソサノヲだ」
と告げたというのです。

熱田神宮の鳥居
愛知県・熱田神宮 第一鳥居

氷川神と熱田神

ソサノヲを祀る信仰には
祇園(ぎおん)信仰・
津島(つしま)信仰・
氷川(ひかわ)信仰などがあるのですが

祗園・津島信仰が
神仏習合の神である
牛頭天王(ごずてんのう)
を祀っていたのに対して

氷川信仰は出雲より勧請した
ソサノヲを祀っていたといいます。

氷川神社が関東に集中しているのは
ヤマトタケが東征の際に祀ったから
ともいわれるようです。

ホツマツタヱによると
前世がソサノヲだと悟ったヤマトタケは
ヒカワ神といわれたソサノヲを
大宮に祀ったとあるようです。

これが、
さいたま市大宮にある
氷川(ひかわ)神社
のはじまりのようですね。

熱田神宮の祭神
熱田神宮のご祭神

「ヒカワ」というのは
出雲の「簸川(ひかわ)」
に由来するらしく

「ワカヒ(若日)」の逆さ言葉
でもあるようです。

日の出づる東の朝廷に対して
日の沈む西の出雲の地には

日神・天照大神(「ワカヒ」ト)への
反抗勢力が集まったことから
「ヒカワ」といわれたのかもしれません。

そんな、
ヒカワの地を治めたことから
ソサノヲは「ヒカワ神」
とされたようです。

これに対して
ヤマトタケが「アツタ神」
といわれたのは

「ヒ(火・非)」に対して
「熱(あつ)さを治(た)す」
「篤(あつ)く沙汰(た)する」
などの意味があるようですね。

醒ヶ井の日本武尊像
滋賀県・醒ヶ井 日本武尊像

類似と対比

ソサノヲとヤマトタケを
鏡写しに見てみてみますと

  • おおくの敵を討つ猛々しい存在である
  • 女装によって敵をあざむくほどの美しさがある
  • 和歌の名手である

という点はまったく同じようです。

さらに、

八坂神社の社号碑
京都府・八坂神社
本名「ハナキネ」のソサノヲと
本名「ハナヒコ」のヤマトタケ
朝廷を追放され東西を流離ったソサノヲと
朝廷を旅立って東西を遠征したヤマトタケ
火によって母・イサナミを亡くしたソサノヲと
火から妻・弟橘媛を救ったヤマトタケ
馬を投げてハナコを殺したソサノヲと
身を投げた弟橘媛に救われたヤマトタケ
月経の交わりから生まれたため心が荒れたソサノヲと
月経に交わることを拒んだヤマトタケ
イフキドヌシに命を救われたソサノヲと
イフキガミに命を奪われたヤマトタケ

という対比もあるようです。

こうしてみるとソサノヲは
ヤマトタケに転生することで

自分の因果だけでなく
親の因果までも経験して

母・イサナミの愛情をも
理解しようとしていたのかもしれません。

古市の日本武尊白鳥陵
大阪府・日本武尊白鳥陵

また、
ヤマトタケの謎といえば

妻・宮簀媛(みやずひめ)
のもとに剣を置いたまま

伊吹山(いぶきやま)
出向いたことですが

これも、

オロチを斬ったソサノヲと
オロチを斬らなかったヤマトタケ

という対比だとすれば

ヤマトタケは最期におよんで
剣(ホコ)を手放し
調和(ト)の道を歩んだ

ということかもしれません。

伊吹山の日本武尊像
滋賀県・伊吹山 日本武尊像

津島信仰

ヤマトタケは亡くなったあと
父・景行(けいこう)天皇
夢枕にあらわれると

ソサノヲの魂を癒した
意義と感謝を伝えたといいます。

わがひかる はらみつにしき
あつたがみ もとつしまはに
おれるかひかわ

ホツマツタヱ 40アヤ

最初の5文字「わかひかる」
最後の5文字「るかひかわ」
鏡写しになっているこの歌からは

「アツタ」「ヒカワ」など
さまざまな言葉や思いが読み取れそうです。

また、
景行天皇が霊夢をみた地は
「津島(ツシマ)」といわれ

ソサノヲを祀る
津島信仰発祥の地でもあるようです。

津島神社の鳥居
愛知県・津島神社
津島神社の由緒書
津島神社の由緒

熱田宣り

ヤマトタケは
能褒野(のぼの)
亡くなるとき

辞世の句である
熱田宣り(あつたのり)
を詠んだといいます。

いなむとき きつのしかぢと
たらちねに つかえみてねど
さこくしろ かみのやてより
みちうけて うまれたのしむ
かえさにも いざなひちどる
かけはしお のぼりかすみの
たのしみお くもゐにまつと
ひとにこたえん

ホツマツタヱ 40アヤ
能褒野の日本武尊の陵
三重県・能褒野墓
「
この世を辞するときには
人にこう答えよう。

東西を駆け、年月をかけて
ひとびとのために働いてきたけれども
これらはすべて天上の神のはからいだった。

ふたたび地上におりて精一杯に生きた
この魂の帰路も 

イサナミ・イサナミがむすんだ
浮橋によって生まれた
ソサノヲの道をたどるようなものだ。

いま身罷ろうと霞んでいく
意識もまた満足でここちよい。

どうか妻(宮簀姫)には
わたしは雲居(あの世とこの世のはざま)で
待っていると伝えてくれ
」 

死の間際にヤマトタケは
じぶんの命や魂を理解して

すべての運命を受け入れ
満足とともに最期を迎えた――

なんだか、そんな気がするのでした。

(おわり)

覚書き

ご拝読ありがとうございます。

「ヤマトタケはソサノヲの転生」
というのも

ホツマツタヱならではの事跡
なのですが

あらためてならべてみると
関係性がよりはっきりと
見えてくるように思います。

過去世の因縁を
転生によって解消させてゆく


そうした
魂のあり方というものまで
描かれているというのも

ホツマツタヱの
面白さだと思っています。

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