NAVI旅
ホツマツタヱの研究同人誌・
『検証ほつまつたゑ よみがえる縄文叙事詩』にて
NAVI旅 ~ホツマツタヱの聖地めぐり~
を連載しています。
ホツマツタヱに描かれている
聖地をめぐりながら
その地にまつわる記述や伝承を
紹介してゆくコーナーです。
ホツマツタヱの聖地めぐり




熊野本宮大社
熊野速玉(くまのはやたま)大社
熊野那智(くまのなち)大社
とともに
熊野三山(くまのさんざん)
を成している
全国の
熊野神社の総本宮が
熊野本宮(くまのほんぐう)大社
です。
三山というように
神仏習合のあとが色濃く
熊野権現ともいわれます。
三山のご祭神は
家都美御子大神(けつみみこ)
熊野速玉大神(くまのはやたま)
熊野夫須美大神(くまのふすみ)
なのですが
それぞれ
スサノオ(素戔嗚尊)
イザナギ(伊弉諾尊)
イザナミ(伊弉冉尊)
があてられています。
日本一高い鳥居がある
大斎原(おおゆのはら)は
熊野本宮大社の旧鎮座地だといいます。
ホツマツタヱでは
神往(かみゆき)より帰ってきた
イサナギが禊を行った
「モトツミヤ」の旧跡といえます。
イサナギはここで
ヤソマガツヒ
カンナオヒ
オオナオヒ
をうんだ(任命した?)といいます。
大斎原は
熊野川の中洲にあたり
北東より
音無川(おとなしがわ)
が注いでいます。
「大斎」とはまさに
「イサナギの禊」をあらわすのでしょう。
紀伊半島といえば
ソサノヲの生誕地です。
ソサノヲの素行が荒れたのは
母親のクマ(隈[厄])が
降りたからだとして
母イサナミは
「クマノミヤ」に籠ったようですが
ここはその候補地でもあります。
いずれにせよ
熊野信仰のなかには
イサナギ・イサナミ・ソサノヲ
の伝承が隠匿されてきたようです。
玉置神社
玉置山の山頂ちかくには
玉置(たまき)神社
があります。
修験道と深く結びついており
熊野本宮大社の奥之院
ともいわれています。
「呼ばれないと行けない神社」
との異名もございます。
山頂は海からも眺められ
熊野灘の漁師は
玉置山を目印にして操船するらしく
漁業関係者の崇敬も篤いようです。

玉置神社をイサナミの
「クマノミヤ」の跡地
とするならば
玉置山(大峯山系)の
南麓にある熊野本宮大社は
「モトツミヤ」の跡地
といえるかもしれません。
夫イサナギは
山の麓の宮を築いて
妻イサナミや
子ソサノヲを見守っていた
と考えたいところです。
元玉置神社
玉置山より
北山川(きたやまかわ)
をはさんだ東には
もうひとつの
玉置山があります。
こちらは
裏玉置や元玉置といわれ
山中には
元玉置(もとたまき)神社
が祀られています。
祭神名には
伊耶那美命(いざなみ?)
とあることから
ここもまた
イサナミの聖地である
のかもしれません。
(おわり)
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