NAVI旅
ホツマツタヱの研究同人誌・
『検証ほつまつたゑ よみがえる縄文叙事詩』にて
NAVI旅 ~ホツマツタヱの聖地めぐり~
をはじめました。
ホツマツタヱに描かれている
聖地をめぐりながら
その地にまつわる記述や伝承を
紹介してゆくコーナーです。
ホツマツタヱの聖地めぐり
出雲大社
出雲国一宮といわれる
出雲大社です。
一般的には
「いずもたいしゃ」
と読まれますが
正式には
「いづもおほやしろ」
と読むようです。
ただしこれも
明治時代に改称された社名であり
古くは
杵築大社(きづきたいしゃ/きづきのおほやしろ)
といわれていたようです。
大国主神(おおくにぬし)が
『国譲り(くにゆずり)』をおこなったさい
交換条件として築かれた宮とされています。
また旧暦10月におこなわれる
神在祭(かみありさい)では
全国から八百万の神々が集まって
ひとびとの縁結びを取り決めるといいます。
ですから出雲では
「神無月(かんなづき)」ではなくて
「神在月(かみありづき)」というそうです。
ホツマツタヱでは
ソサノヲの子オホナムチの宮跡
といえるでしょうか。
オホナムチは
あまりに栄華を誇った宮を築いたため
逆心を疑われてしまい
朝廷が武力をもって
出雲の杵築(キヅキ)に迫るという
カシマダチ(鹿島断ち)
がおこなわれました。
このカシマダチがいわゆる
『国譲り』のことです。
出雲といえばもとは
反乱軍ハタレの本拠地でした。
ハタレが集結したという
「ヒカワ」の地は
「斐伊川(ひいかわ)」の流域
といわれます。
神在祭で神々を先導する
龍蛇神(りゅうじゃじん)
をはじめ
藁蛇(わらへび)
を木や石に巻きつけるという
出雲特有の荒神信仰も
ハタレに由来するのかもしれません。
万九千社
神在祭において
八百万の神々が最後に立ち寄るという
万九千社(まくせのやしろ)
です。
万九千(まんくせん)神社
ともいうようです。
ハタレの総数といわれる
七十万九千人(ナナマスココチ)
が社名の由来でしょうか?
境内にはソサノヲの子を祀る
立虫(たちむし)神社
もあります。
これも
「シムのムシ」を「断って」
改心したというソサノヲに
由来するのでしょう。
ここはハタレ所縁の地といえそうです。
加茂岩倉遺跡
弥生時代の銅鐸が
39個みつかったという
賀茂岩倉(かもいわくら)遺跡
です。
ホツマツタヱ34アヤには
出雲の神主であった
フリネ(出雲振根)
がなくなったさい
鎮魂のために
39個のミカラヌシを
ともに埋めたとあります。
賀茂岩倉遺跡の発見により
銅鐸はかつてミカラヌシといわれ
鎮魂のために使われたことがわかります。
ホツマツタヱの記述を
出土品から裏づけた貴重な遺跡
といえます。
(おわり)
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