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京丹後めぐり18 天岩戸神社

天岩戸神社の本殿と磐座京都

天岩戸神社

京都府福知山市には
皇大神社の奥宮とされる

天岩戸(あまのいわと)神社
があります。

皇大神社のご神体山である
日室ヶ嶽(ひむろがたけ)
の麓にあります。

福知山市にある
皇大神社
天岩戸神社
豊受大神社
をあわせて

元伊勢三社
というようです。

元伊勢三社の看板

宮川

天岩戸神社は
磐座を祀る神社です。

巨大な磐座を
天岩戸の神話になぞらえて
社名としているようです。

ですから
皇大神社のご神体山である
日室ヶ嶽には

岩戸山(いわとやま)
の別名もあるようです。

天照大神が降臨した
という伝承もあるといいます。

ほかには
城山(しろやま)
の別名もあるようです。

皇大神社が鎮座するのは
宮山という丘陵であり

日室ヶ嶽(岩戸山・城山)
のあいだには

千丈ヶ嶽(大江山)
源流とする

宮川(みやがわ)
が流れています。

天岩戸神社はそんな
宮川の谷あいにあります。

龍燈

皇大神社から
天岩戸神社までは
参道がつながっています。

すっかり日も暮れてきて
薄暗くなってしまいました。

参道の脇の斜面にも
おおきないわがみえます。

かつては
この磐にもつづいている
遊歩道があったようですが

このときはすでに
崩落しているようでした。

興味を惹かれたので
斜面をよじ登ると

こちらもとても
素晴らしき磐でした。

このあたりは
巨岩や奇岩だらけですから
珍しくもないのでしょうが

この岩にはとりわけ
存在感がありました。

気がつけばこんな
ぐるぐるの渦巻写真が
撮れました。

さて、
谷へと降りてゆく
参道の入り口には

龍燈明神
が祀られていました。

龍神の住処とされる
海や川からたちのぼる
不思議な火
のことをいうらしく

龍神が灯す火ということで
龍燈と呼ばれるようです。

皇大神社の神木も
龍灯の杉といいましたから

ここでは何かそうした
怪火が見られたのでしょう。

産盥

谷あいにある
巨岩郡が見えてきました。

河川の浸食によって
川底の岩盤あいたという
大穴(甌穴)は

神が湯あみしたという
伝承もあることから

産盥(うぶたらい)
といわれるようです。

ここを汚すと
異変が起こるともいわれ

干天でも
涸れることがなく

ここに水を注げば
雨が降るといわれるようです。

そのとなりには
おなじく甌穴である
産釜(うぶがま)
もあるようです。

天岩戸神社の宮川渓流

ここを遥拝すると
安産祈願にもなるといいます。

本殿

谷底の岩石群です。

天岩戸神社の岩壁

圧倒されてしまいます。

聖地というのは
こういうところのことを
いうのでしょう。

天岩戸神社の宮川渓流

天岩戸神社の本殿は
巨岩のうえにあります。

鎖が垂れているので
手綱にして登ってゆきます。

天岩戸神社の本殿

ご祭神は
櫛岩窓戸命(くしいわまど)
豊岩窓戸命(とよいわまど)

だそうです。

門番の神
といわれるかたがたですが

どうしてここに
祀られているのかは
よくわかりません。

「天岩戸」といえば
「天照大神が隠れた岩室」
のはずですから

天照大神がご祭神でも
よいはずですが
そうなってはいません。

天岩戸神社の本殿

ご祭神はほかに
櫛御毛奴命(くしみけぬ)
ともいわれるようです。

熊野信仰の神であり
ソサノヲ(スサノオ)のこと
とされるようです。

天照大神を
岩室に追いやったソサノヲを
祀っていたということでしょうか?

天岩戸

配祀神として
大宮売命(おおみやめ)
八意思兼命(おもいかね)

が祀られていたようですが

これもおそらく
天岩戸神話によるのでしょう。

ホツマツタヱでは
天岩戸より出てきた
天照大神を

后のひとりである
大宮姫ミチコ
「ミチスケの歌」をうたって
称えます。

あはれ あなおもしろ
あなたのし あなさやけ
おけ さやけ おけ
あわれ おもしろ
さやけ おけ あなたのし

ホツマツタヱ 7アヤ

とても明るい歌です。

「あはれ」は
「天晴れ」とも訳されます。

天照大神の光によって
ひとびとの顔(面)が
白く輝いたので

「面白い」という
言葉が生まれたとも
いわれるようですね。

御座石

本殿裏にある磐座は
御座石(ございし・みくらいし)
といわれています。

天岩戸神社の本殿と磐座

川の流れを止めるかのような
巨岩はまさに圧巻です。

天岩戸神社の磐座

谷底の磐を
飛び越えてゆけば
見ることができます。

暗くてやや見えにくいので
別の日に撮った写真も
載せておきます。

天岩戸神社の本殿と磐座
天岩戸神社の磐座

なんて美しいところでしょう。

谷底にはさらに
平たい大岩もあり

神楽石(かぐらいし)
と呼ばれています。

天岩戸神社の磐座

天岩戸神話でいうところの
神楽を舞った地なのでしょうか?

供物をささげるような
祭壇の平岩にもみえます。

「天岩戸」といわれる地は
日本各地にあるのですが

この地もまた
とても素晴らしい聖地と
感じられました。

ホツマツタヱでは
天照大神や豊受大神は
京丹後の地でなくなられた

ようですが

ここもまた
天照大神や豊受大神の
墓所候補地のひとつです。

ここが
元伊勢とされているのも

天照大神や豊受大神が
眠る聖地だから
なのかもしれません。

神楽石のうえで
しばしぼんやりとして
聖地を堪能いたしました。

所在地

〒620-0321
京都府福知山市大江町佛性寺字日浦ケ嶽206

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京丹後めぐり
京都の北にある丹後半島周辺をめぐります。

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