天翔り國翔る会
奈良県天理市にある
大和神社と境内を隣接する
大和神道御霊之社
において
第1回・
天翔り國翔る会
が開催されました。
今回は
古代文字の『ヲシテ』
を習字で書いて
その作品を奉納する
というイベントです。

天と國 そして泰
日本舞踊飛鳥流の
飛鳥天紅さんと
書道家(書動人)の
國末三知代さんが
はじめられた会で
おふたりから
「天」と「國」の
名をとったそうです。
大和神道御霊之社の
牧野武司宮司は
相談役・祭祀担当的な
立場なのですが
祖霊祭祀の祝詞に
天翔りましては
高天原の神の御門に参出て
神の愛の盛りを受け賜り
國翔りましては
家を守り子を守り子孫の八十続きに至るまで
五十橿八桑枝の如く立ち栄えしめ給へと
恐み恐みもまをす
とあることから
『天翔り國翔る会』の名を
思いつかれたといいます。
事務局幹事の
中西泰子さんは
『私はあの世の「裁判官」だった』
を書かれた吉田壽治さんを
父に持つかただそうですが
当会の立ちあげは
中西さんの発案よるそうです。
中西さんのお名前である
「泰」によって
天と國が「泰く」治まる
こととなるようです。

前左から、牧野宮司、NAVI彦。
調和された素敵な世の中が
未来永劫に続くことを願う想い
が立ちあげのきっかけだといいます。
ヲシテ
第1回は
古代文字の『ヲシテ』を
習字で書くという会でした。
代表である
國末さんの司会によって
進んでゆきます。
牧野宮司とは
ぼくがホツマツタヱを
学びはじめたころから
ご縁がありまして
昨年は
「和の意識をひろげる会」
にも呼んでいただきました。
そうしたご縁から今回はまず
『ヲシテ』文字についての
講座をさせていただきました。

30分ほど
お時間をいただき
『ヲシテ』とはなにか
『ホツマツタヱ』とはなにか
からはじめてゆき
『ヲシテ』の母音と子音
それぞれの意味や
濁音や数詞についても
お話しさせていただきました!

とはいうものの
『ヲシテ』は体感がすべてだと
ぼくは思っています。
難しいことはあまり考えず
自由に書いてくださいと
さいごにお伝えしました。
つづいて
代表で書道家の
國末三知代さんによる
書き方のポイントや
説明がありました。
書で世界中のひとびとに
愛と笑顔の繋がりをひろめたい
と胸に描いていることこから
「書動人」とも
名乗っておられるようです。
型にとらわれすぎず
自由な可能性の世界を
羽ばたくことのできるかただと
ぼくは感じました。
國末さんの書かれた『ヲシテ』も
漢字のようなものではなったので
とてもとても素敵でした。

さて実際に
書きはじめてみると
ぼくとおなじように
筆を持ったのも
数年ぶりという方も
おおくいらっしゃいまして
文字を書くという行為を
純粋に楽しんでおられました。

これが漢字ですと
上手に書こうとしてしまう
のかもしれませんが
『ヲシテ』という文字は
図形にも近いですから
筆で絵を描くように
愉しまれていたのかもしれません。
そうして
参加者のみなさまが
作品を仕上げられたあとは
それぞれが書かれた文字を
『ヲシテ』や『ホツマツタヱ』から
ひも解いてゆくという時間でした。

基本的には
お好きな言葉か
もしくは
お名まえを書いてください
とお伝えしていたのですが
みなさま
大作を仕上げられていました。
「おおいなる やまと まほろば」
「わくわく いやさか えつを」
「ありかとう」
こうした文字を
ヲシテやホツマツタヱから
1文字ずつみてゆきました。

たとえば
「ありかとう」ですと
「あ」は「天」
「り」は「降りる」
「か」は「光」
「と」は「調和」
「う」は「大」
となりますから
天から光を降ろして
調和のエネルギーをあたえる
というような意味になります。

これを名まえにも
あてはめてゆきます。
たとえば
「ゆたか」さんは
「ゆ」は「結ぶ」
「た」は「宝(左・田)」
「か」は「光」
となりますから
陽の気を結び合わせて
光(糧)と成す
というような意味となり
まさに
豊穣を意味する言葉った
ということがわかりました。

小一時間ほどかけて
30数名のかたすべてを
みてゆきました!
千本ノックのように
つぎつぎとひも解いていきましたが
みなさま最後まで
じっくり聞いてくださいまして
ぼくとしても
とても幸せな時間となりました。
奉納祭
つづいて
牧野武司宮司による
作品の奉納祭が
斎行されました。
本殿前に
作品が並べられると
牧野宮司による
祝詞奏上などの
祭祀が行われまして
代表者のかただたによる
玉串奉納も行われました。
さらにここで
わたしくしNAVI彦による
アワウタの奏上も
させていただきました。
精いっぱい心を込めて
謳わせていただきました!
歌のあとには
日本舞踊飛鳥流の
名取である
飛鳥天紅さんによる
舞踊「いのちの歌」が
奉納されました。
天紅さんの舞踊は
しなやかな美しさも
さることながら
生きている歓びを
感じられるような
心の内から歓びが
沸き立ってくるような
思わず魅入ってしまう
素晴らしいものでした!
とくに前列のかたはみなさま
涙を流されていらっしゃいました。
てんこ盛りの内容に
ご来場のみなさまも
ご満足いただけたようで
ぼくもほっといたしました。

ご来場いただいたみなさま
応援いただいたみなさま
まことにありがとうございます!
(おわり)
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